冬の澄み渡った星空に空飛ぶ灯篭「フライングランタン」を飛ばし、花火を打ち上げる「ふくすみ雪花火」(福住地区まちづくり協議会主催)が2月3日、松森神社横の広場(篠山市西野々)で開かれた。約100個のランタンが順に夜空に舞い上がった後には大輪の花火が夜空を彩り、訪れた多くの人たちが幻想的な光景を楽しんだ。
広場には地域の人たちが屋台を出すなどして賑わったほか、ろうそくを並べて「ふくすみ」「招福」の文字を浮かび上がらせる演出も。日が落ちると、参加者が持つランタンにスタッフが点火していき、気球のように温かい空気で膨らんだランタンが星降る夜空に舞い上がっていった。花火が勢いよく上がり、終演を迎えると拍手が沸き起こった。
同協議会の「2030プロジェクト」(原田優代表)が中心になって準備を進めてきた。原田代表(61)=同市西野々=は、「花火大会に行けないお年寄りに花火を見てもらおうと考えたのがこの催しの始まり。今日もお年寄りに来ていただいていたのはうれしいことだし、若い世代には地域の良さを感じてもらえれば」と話していた。