「篠山市有害鳥獣対策推進協議会」が先進的な鳥獣害被害対策に取り組んでいるとして全国最優秀の農林水産大臣表彰を受賞した。サルの被害対策を中心に官と民がそれぞれの役割を認識し、力を合わせて取り組んでいる活動が評価された。
2008年に設立された同協議会は、市のほか、猟友会、自治会長会、JA丹波ささやま、丹波農林振興事務所、被害集落の代表者、NPO法人「里地里山問題研究所」で構成。さらに実行部隊として、県森林動物研究センター、神戸大学などの専門家らでつくる被害対策支援チームを結成し、対策を図ってきた。
サルによる被害対策では、計画的な個体数管理と集落主体の対策支援を実施。対策支援では電気柵の設置支援のほか、サル監視員によるメール連絡や柵設置後の支援を目的にした出前講座の開催など、全国的に見ても先進的な取り組みを行ってきた。
また、今年度には近隣5市町で連携した協議会を発足させ、篠山が持つノウハウを提供しながら、広域的な被害防止にも取り組んでいる。