故郷に帰ったような懐かしさ
兵庫県篠山市中の宮林慶子さん(35)が7月1日、かつて自宅だった築100年を超える古民家を活用した一棟貸しのゲストハウス「やまぼうし」をオープンする。旅館業法に基づく農家民宿。山に囲まれた宿で、故郷に帰ったような懐かしさを感じながらゆっくりとしたひとときを過ごせる。
5年ほど前から父、修さん(58)が時間を見つけては少しずつ手を入れて改装。囲炉裏や掘りごたつの間、寝室2室、自炊可能なキッチン、冷暖房なども完備している。季節に応じて希望者には、そうめん流し、そばうちやもちつき、農作物の収穫、山登りなども手配する。
オーナーを務める慶子さんが旅行業に従事しており、あちこちのホテル、旅館を見てきていることもあり、それらのエッセンスも取り入れながら運営することにした。
囲炉裏に掘りごたつも
個人的にも各地のゲストハウスをよく利用するという慶子さん。「特にじっとしていられない幼い子どもを抱えている人には、外食に出掛けるよりも、好きに動けるゲストハウスでわいわいやる方が楽しい」と言い、「周辺に宿泊施設がなく、近くで行われるイベントとからめて参加者に利用してもらうなど地域活性化にも貢献できれば。都市部のファミリー層に田舎暮らし体験をアピールしていきたい」と話している。
宿泊定員は8人。一泊素泊まりは、中学生以上3500円、小学生1500円、幼児は無料。8月31日まではオープン特別価格で中学生以上2500円、小学生1000円。日帰りは中学生以上2000円、小学生1000円、幼児は無料。