兵庫県丹波市は、市立スポーツピアいちじま野球場(同市市島町中竹田)に来年4月1日からネーミングライツ(愛称命名権)を導入する。毎夏に”女子の甲子園”として親しまれる「全国高等学校女子硬式野球選手権大会」が開かれる女子高校野球の聖地として知名度が高いことから、年間100万円、5年500万円以上で全国公募する。
企業名、商品名、ブランド名等を冠した愛称の命名権を企業らに売る。「○○いちじま球場」と愛称の一部に「いちじま球場」を入れることが条件。球場のフェンスや観客席などに愛称看板などを掲示し、商品名などをPRできる。
9月―10月にかけて「ネーミングライツ・パートナー」を公募し、丹波市副市長を委員長に関係部長でつくる審査委員会で決定する。市の新たな自主財源確保策。丹波市の施設にネーミングライツを導入するのは初めて。
近隣市では、同県三田市の城山公園野球場「キッピースタジアム」の例がある。権利費用は年間60万円。丹波市は「市で一番注目される施設。安売りする必要はなく、自信を持って出したい」としている。
ネーミングライツは期間限定の愛称で、正式名称はそのまま残る。