11月18日に実施される篠山市の市名変更に関する住民投票に向け、市民に理解を深めてもらおうと、篠山の情報を発信するIT企業「いなかの窓」(本多紀元社長、同市西新町)が、市名変更に対して賛成、反対両方の立場の人とそれぞれ対談した内容を編集した動画「篠山特注(仮)」を、16日からネット発信している。同社が運営する情報サイト「♯(シャープ)ささやま」(http://sasayamashi.com)のほか、フェイスブックでも投稿配信している。
高校生、子育て世代、地域活動団体、市会議員など賛成、反対両方の立場から幅広く人選した10人ほどが出演。1時間ほどの対談を15分程度の動画2本(前・後編)に編集。住民投票が実施されるまでの約1カ月に10本の動画を発信する。
賛成派、反対派の両方の人が討論、議論する形式ではなく、1本の動画ではどちらかの考え方の人が「なぜそう考えるのか」を深く掘り下げる内容にし、全体で両派のバランスを取る。
本多社長(29)は、「住民投票の投票率が50%を切ると開票もされず、これまでの議論の中で動いてきた人、お金が無駄になってしまう」と言い、「投票率は、地域愛を示すバロメーター。できれば80%を超えるくらいになってほしい。住民投票をバネに心を一つにして、未来へ向けてどうするかを考えていけるようになれば」と期待している。