県公館で9月28日に開かれる 「少年の主張兵庫県大会-中学生のメッセージ2003」 (県青少年本部主催) に丹波地域代表として出場。 丹波の森演劇塾に入塾したことで目覚めた 「舞台女優」 という夢に対する思いを発表する。 丹波地域から512人の応募があった。
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「幼稚園の学習発表会で 『桃太郎』 に出演したのがきっかけで、 幼いころから人前に立つのが好きでした。 それ以来、 学習発表会は毎年楽しみにしていました。 役を演じることに興味があり、 昨年4月に丹波の森演劇塾に入りました」
「初めての作品は、 舞台の隅の方にいるような役でしたが、 舞台セットや照明も本格的で、 同じ団員たちの演技を見ていてすごいなと思いました。 自分もせりふが多い役をやってみたいと思うようになりました」
「本番がうまくいった時はもちろんですが、 練習している時にアドバイスをもらい、 『よくなった』 とほめてもらった時が、 演劇をやっていて面白いと思う時です。 もっと演技が上手になれば主役もやってみたい。 プロになるのが目標ですが、 例えそれがかなわなくても舞台には立っていたい」
「県大会では、 役を演じるわけではないですが、 原稿をしっかり暗記し、 とにかく前を向いて語りかけるように話すつもりです。 せりふは物語の中で覚えていけますが、 自分が書いた原稿とはいえ、 せりふを覚えるより難しい」
「『出すだけでも』 という軽い気持ちで応募したので、 代表に選ばれた時はびっくりしました。 自信はないけれど、 丹波の代表に選ばれたからには、 自分のもっている力はしっかり出しきりたいと思っています」
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丹波の森演劇塾の練習風景を取材したことがあるが、 わきあいあいと楽しそうな雰囲気が伝わってくる。 一人の中学生の夢がそこで花開いたなら、 それを取り巻くメンバーたちにも恵まれたのだろう。 主役を務めたことはまだないというが、 主張大会ではまさに主役。 良い経験になることだろう。 篠山東中学校2年。 13歳。 篠山市後川新田。 (S)