「楽しいテニス」広げる
丹波市テニス協会の理事長を約10年務めるとともに、県テニス協会の総務副委員長も兼ねる。昨年、県で初めて行われた男子の国際テニス大会ATPチャレンジャーツアー「兵庫ノアチャレンジャー大会」では、イベントアシスタントディレクターとして大会運営に携わった。
学生時代はスポーツと無縁だったが、嫁いだ春日・大路地区はバレーボールが盛んだったこともあり、 “ママさんバレー”に親しんでいた。子育ても落ち着いたころ、知人から誘われて春日町のテニスクラブに通い始めたという。それまでテニスはかじった程度だった。
持ち前の明るさもあり、すぐに氷上郡テニス協会の女性初の理事に抜擢され、2年後には理事長に就任。県テニス協会の理事にもなったが、周囲はプロコーチや指導員など有名な人ばかり。「勉強が苦手なのに東大卒の中に紛れ込んだ感じ」と笑う。それでも丹波市のテニスを盛り上げたいと、理事会などで積極的に意見を出し、テニスの普及に力を注いだ。
兵庫ノアチャレンジャー大会では、集客面で奔走した。県内を中心に、各地で行われるテニス大会に足を運び、チャレンジャー大会を告知。旧知のお笑い芸人「あらじお」とコラボした大会告知動画をフェイスブックに載せたところ、「私もお笑い芸人に間違えられて」と笑顔。大会は1万4000人以上の来場があり、成功を収めた。
5年前からは、会長を務める春日町テニス協会主催で、地域活性化を兼ねたテニス大会を開催。テニスのすそ野を広げている。「『テニスしたい』と思う人が楽しめる場をつくりたい。みんなでワイワイ楽しいのが好き」。56歳。