【センバツ】初球から自己最速タイで完投勝利 明石商業・中森投手「日本一へ一戦一戦」

2019.03.27
ニュース丹波篠山市地域

自身2度目の甲子園のマウンドに立ち、好投する明石商業のエース・中森君=2019年3月27日午前9時39分、兵庫県西宮市で

選抜高校野球大会5日目の27日、第1試合で地元、兵庫の明石商業エース・中森俊介君(2年、兵庫県篠山市立篠山東中出身)が国士舘(東京)戦に先発し、9安打1失点10奪三振で完投。チームは7―1で初戦を飾った。

昨夏に続く自身2度目の甲子園は、エースナンバー「1」を背負い、まっさらなマウンドに立った。初球は自身最速タイの146キロの直球。会場がどよめくなかで、ゲームが開幕した。

3―0で迎えた4回表、中森君は二死1・3塁からセンター前に弾き返されて1点を許し、なお満塁のピンチを切り抜けた。その後もランナーを得点圏に進める場面があったものの、終わってみれば失点はこの回の1点のみ。9回まで140キロ台のストレートは衰えず、カーブ、スライダー、チェンジアップを効果的に使い、8回、9回は3人で切ってとるなど尻上がりに調子をあげた。

打つ方では、満塁の場面で2度、打席が回り、いずれも四球を選ぶなど、打線のつなぎ役としても貢献した。

中森君は、9安打を許しながら1点に抑えたことに「ピンチの場面で要所を抑えられたのは良かった」と振り返りながらも「高めに浮いたところを打たれてしまっているので、低め低めを意識してやっていきたい」と課題を話した。次戦に向け、「チームの目標は日本一。目の前の一戦一戦をチーム全員で戦っていく」と力を込めた。

明石商業の次戦は、大会8日目(30日予定)。

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