兵庫県篠山市市野々の澤山伊知郎さん(68)がこのほど、同県芦屋市出身の新大関・貴景勝をモチーフにした顔出しパネルを制作。自宅の畑の脇に設置し、話題を呼んでいる。
顔出しパネルは、縦1・8メートル、横90センチのベニヤ板でできており、アクリル絵の具を使って、土俵入りの所作を描いている。
顔を出すためくり抜いた穴には開閉式の扉が付いている。閉じると扉に描かれた貴景勝の似顔絵が現れる仕掛けもあり、笑いを誘う。
材料のほとんどが廃品を利用したものだという。
先月、同市内で開かれた「丹波篠山ひなまつり」のイベントに合わせて作ったもの。市野々集落は、ひなまつりイベントで「かかし巡りスタンプラリー」などを企画しており、多くの来村者に記念を残してもらおうと、顔出しパネルの設置を思いついた。
澤山さんの妻、啓子さんが貴景勝の大ファンということもあり、貴景勝の横綱昇進を祈願して、顔出しパネルのモチーフにした。趣味で木工や絵を楽しんでいる腕前を生かし、1週間ほどで完成させたという。
澤山さんは、「パネルを設置した畑には、年中、いろんな花が見られるよう植栽している。今だとスイセン、これからはチューリップなどが見ごろ。顔出しパネルとあわせて花も楽しんでもらえたら」と来場を呼び掛けている。