兵庫県内一の茶どころとして知られる同県丹波篠山市味間地域で23日、地元の味間認定こども園の年長組園児93人が一番茶の茶摘みを楽しんだ。
丹波篠山茶と和菓子の製造販売業を営む「諏訪園」(酒井一行社長)の茶畑で実施。幼いうちから地域の特産物に触れてもらおうと毎年、実施している。
園児たちは、黄緑色に輝く若葉を茂らせた茶畑で、同園の茶業従業員から教わった、上の葉から3枚までを摘み取る「一芯二葉」にならって、柔らかい茶葉を小さな手で元気いっぱいに摘み取っていた。
「クモがおるー」などと、時折、現れる生きものにおっかなびっくりの園児もいたが、摘み取った茶葉が袋いっぱいになると、「先生、見て見て」と声を張り上げ、得意げに見せていた。
女児は、「お茶は大好き。ぽきっと折れたよ。袋の中のお茶はいいにおいがするよ」と笑顔だった。
摘み取った茶葉は、てんぷらにしたり、ホットケーキに入れたりして味わうという。
酒井社長は、「今月8日に強烈な遅霜に見舞われたが、しっかりと迎え撃つ準備をしていたので、今年も例年通り、良質の茶葉を収穫することができた。園児たちにも良いお茶で手摘み体験をしてもらえてよかった」と喜んでいた。