日本三大杜氏に数えられる「丹波杜氏組合」(青木卓夫組合長)の主催で、丹波杜氏が出品する「第99回丹波杜氏自醸酒きき酒会」が16日、兵庫県篠山市の丹波杜氏酒造記念館(東新町)で行われた。普通酒47点、純米酒46点、吟醸酒41点が出品され、審査員が少しずつ口にふくみながら味や香りを確かめた。
大阪国税局鑑定官室、県立工業技術センター、灘酒研究会、伏見醸友会の6人が審査。審査委員長で、同鑑定官室の岩槻安浩室長は取材に対し「全体にレベルが上がっている。香りも華やかで、味もなめらか。よい出来栄え」と講評した。
青木組合長は、「昨年は日照り、その後の長雨など米が作りにくい天候だったので、米の粒、質ともにばらつきがあった。ただ、酒は良いものができているので、丹波杜氏が培ってきた技術が生かされた年だったと言える」と話している。