兵庫県丹波篠山市は、子どもたちに里山の身近な自然に興味・関心を持ってもらおうと5月26日、「和田寺」(同市今田町)の里山林「せんじゅの森」で、「こども樹木博士」を開いた。親子8組約20人が参加。森林インストラクターと一緒に森の中に分け入り、樹木の名前や特徴などを教わったほか、里山遊びを体験した。最後に学びの総仕上げとして樹木の識別テストを実施。子どもたちは、机上に並べられた樹木の葉を前に、森の中でインストラクターから教わったことを思い出しながら種類を探っていた。
森林インストラクターの資格を持つ橋元正己さん(66)と原田優さん(62)の2人が“森の案内人”を務めた。
2人は、「まん丸で大きなドングリがなるアベマキ。その樹皮は昔、コルクの材料になっていた」「スギの木を見上げてごらん。まっすぐに伸びているでしょう。まっすぐな木だからスギという名前になった」などと解説。子どもだけでなく大人も自然の不思議に興味を示していた。
9歳のと4歳の2人の子どもと参加していた母親(41)は、「木や花の名前は図鑑を見て知っていたものもあったが、こうして実際に目で見て触れたりすることで、本からは絶対に感じることのできない感覚をたくさん得られてよかった。子どもたちも楽しそう」とほほ笑んでいた。