幻想的な雰囲気の中で鼓の演奏を楽しむ催し「蛍と鼓の饗宴」が6月22日、兵庫県丹波市春日町の複合施設「LOCASSE TAMBA」で開かれる。同施設前の竹田川沿いにかがり火がたかれる中、同町のシンボル・三尾山をバックに、能楽師の上田敦史さん(同市)が戦国武将・赤井(荻野)悪右衛門直正を登場させた新作能「直正」の囃子を鼓で奏でる。午後6時に開場、上田さんの解説後、7時半から川沿いで演奏する。
戦国時代、丹波国の黒井城主だった赤井直正を能にしたもので、その一部分を上田さんの演奏と「語り」で楽しむ。赤井直正は天正年間、織田信長の命を受けた明智光秀と戦い、打ち破った勇猛な武将。「丹波の赤鬼」の名でも知られている。
同施設や、丹波市地域おこし協力隊員の熊谷篤さん、上田さんらで企画。市を国内外にPRする機会にしようと、熊谷さんが「INAKA Experience」の商品名で市ならではの体験ができるインバウンドツアーを企画しており、外国人旅行者も催しに訪れるという。
当日は午後6時からビアガーデンを開催。生ビールやワインなどのアルコールのほか、ソフトドリンクなどが楽しめる。ピザやバーベキュー料理、焼き鳥など、料理も味わうことができる。
同施設マネージャーの奥畑和也さんは、「能は難しいというイメージがあるが、解説付きなので気軽に楽しめる。丹波の美味しいものを味わいつつ楽しんでもらえれば」と話している。
1ドリンク付き1500円。料理は実費。