兵庫県丹波篠山市消防本部は、昨年1年間(2018年1―12月)の消防年報をまとめた。火災の総出火件数は30件で前年より8件増加。出火原因は、たき火(焼却火)が全出火件数の3分の2を占めた。
総出火件数の内訳は、建物10件、林野5件、車両2件、その他13件。火災の発生原因の大半が農作業での野焼きや、たき火の不始末だった。
人口1万人当たりの出火件数を表す出火率は7・18ポイントで、前年より1・98ポイント増え、全国平均の2・97ポイントを大きく上回っている。
同消防本部は、「基本的に屋外での焼却は法律で禁止されている。しかし、農林業を営む場合はやむを得ないとして例外的に許されているだけ。十分気を付けてほしい」と呼びかけている。
このほか、薪ストーブの煙突が出火元となった建物火災が2件、空き家への放火も1件あった。
建物火災の焼損面積は673平方メートルで損害額は約4680万円。火災による負傷者は3人で死者はなかった。