甲子園球場で17日に行われた「全国高校野球選手権大会」の3回戦で、兵庫県丹波市立氷上中学校出身の清水大成君(3年)が所属する履正社(大阪)が、高岡商業(富山)を9ー4で下し、初の夏ベスト8入りを果たした。清水投手は6回を83球で4安打2失点にまとめた。
3戦連続で先発したエース左腕は、立ち上がりからストレートとスライダーを低めに集め、時折チェンジアップを交えながら打者の目先を変える巧みなピッチングで、内野ゴロとフライの山を築いた。
4回と6回の失点はいずれもランナーを3塁に進められた後の外野フライによるもの。後続を打ち取り、最少失点で切り抜けた。
強打の打線は3回、清水君の女房役・野口海音捕手(同)の適時打などで3点を先制。その後も4番・井上広大外野手(同)のホームランなどで突き放した。
清水君は「決めたい所で決めきれず、満足感はない」と大粒の汗をぬぐった。3試合3勝にも、一試合一試合、反省点を見つけ、修正を重ねているという。
「自分がどうこうより、チームが勝つことが大事。ベスト8に入るためにここに来たんじゃない。日本一を目指して、ここからもう一段気合を入れて戦いたい」と前を見た。
履正社は明日18日の第4試合に臨む。