兵庫県丹波市氷上町の野鳥愛好家、横谷敏郎さん(68)が、自宅近くの加古川で、「飛ぶ宝石」とも呼ばれる美しい野鳥「カワセミ」のオスとメスの撮影に成功した。カワセミがひんぱんに現れる場所を見つけ、2週間ほど通ったところで、つがいと見られる2羽が一緒にいた瞬間を捉えた。
小野橋の上を野鳥の撮影スポットにしている横谷さん。15日午前7時半ごろ、双眼鏡で岩の上に2羽のカワセミがいるのを確認し、急いで400ミリ望遠レンズのカメラに持ち替えて撮影した。メスは下くちばしが赤く、オスは上下とも黒色をしているため、雌雄と分かったという。
野鳥の写真を撮り始めて約2年。横谷さんは「カワセミのつがいはなかなか撮れなかったので、うれしい。もうすこしきれいに撮れていればなおよかった。今度はカワセミのホバリングを撮ってみたい」と話していた。
カワセミはブッポウソウ目カワセミ科カワセミ属。スズメより少し大きいくらいの小さな鳥で、体長17センチほど。ヒスイのようなブルーの背中と、オレンジ色のお腹の鮮やかさが特徴。水辺の木の枝などに止まって小魚などの獲物を探し、水中に飛び込んで捕まえる。