兵庫県丹波篠山市の篠山産業高校はこのほど、同校で小学生を対象にした電子工作教室を開いた。市内の3小学校から10人の児童が参加。同校電気科3年の7人の”お兄さん”に手伝ってもらいながら、物に近づくと自動で止まるミニカーを作った。
あらかじめ同科の教師や生徒の手で組み立てられた複数の電子回路が取り付けられた、モーターで動くミニカーが児童一人ひとりに手渡された。
児童は、ミニカーとパソコンをUSBケーブルでつなぎ、物に接近すると赤外線センサーが感知し、「一旦停止後、後退して右折する」というプログラムのデータをミニカーにインストールした。
書き込みが完了すると、児童たちは、センサー部に手をかざし、プログラム通りの動きをすると、「すげー」と声をあげていた。
夏休みの思い出になれば、と参加した男児は、「すごく小さな電子部品なのに、プログラミングによっていろんな動きができることを知りびっくりした。今度は自分一人で作ってみたい」と話していた。
県の「高校生ふるさと貢献事業」の一環で毎年、内容を変えながら実施している。