募金したら「おおきに!」 しゃべる募金箱制作 高校生が赤い羽根にひと肌

2019.10.16
ニュース丹波篠山市地域

キカケンが制作した「しゃべる募金箱」=兵庫県丹波篠山市東吹で

兵庫県丹波篠山市の篠山産業高校の機械研究部(通称・キカケン)が「赤い羽根共同募金」に協力し、同市のマスコット「まるいの」を題材にした「しゃべる募金箱」を制作した。センサーが取り付けてあり、人が前に立つと「おおきに!」などの音声が流れる。技術を生かして募金を後押しする生徒らは、「この募金箱が少しでも共同募金の役に立てば」と笑顔で話している。

募金箱はまるいのの鼻に人感センサーが取り付けられており、スピーカーから▽「おおきに」▽「せっしゃ、まるいのなの」▽「黒豆食べたいの」―の3パターンの音声が4回に1回、「まるいのファイヤー」が5回に1回流れる。また、20回に1回という”レア”な音声も加え、遊び心も取り入れた。

頭頂部にお金の投入口があり、通常の募金箱につながっている。

市共同募金委員会の事務局を務める社会福祉協議会が、「より募金に関心を持ってもらえるような募金箱の制作を」とキカケンに依頼。今夏から2カ月かけて制作した。

苦労したのは、まるいのの頭の丸いフォルム。試行錯誤の末、膨らませた風船に麻ひもと接着剤、粘土をつけて成型し、より実物に近づけた。また、しゃべる機能のない募金箱はバランスボールを活用した。

部員の女子生徒はは、「毎日見てきたので、お別れが寂しい」とにっこり。それでも、「自分たちが作ったものが役に立てばうれしい」と話していた。

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