煙の中「前見えへん」 児童が避難訓練「煙体験」 「できるだけ姿勢を低く」

2019.10.21
ニュース丹波市地域

「前が見えんかった」―。煙が充満した図工室から脱出する児童たち=2019年10月16日午前10時36分、兵庫県丹波市市島町上竹田で

兵庫県丹波市市島町の前山小学校(堀博文校長、83人)でこのほど、火災避難訓練が行われた。同市消防署員の指導のもと、煙が充満した部屋から抜け出す煙体験などを通じて、素早く安全に避難する方法を学んだ。

図工室に煙を充満させて煙体験を実施。消防署員は、「煙は上にいくので姿勢をできるだけ低くして避難する。ハンカチは濡らす必要はないので、しっかりと鼻と口に当てる」とアドバイス。児童たちは真剣な面持ちで煙が充満した図工室に入ると、ひざを曲げた状態で部屋の中を移動。無事に出口へたどり着くと、安堵の表情を浮かべていた。

避難訓練は、校務員室を火元に開始。火災報知機が鳴ると、児童や教員たちは運動場へと避難した。

堀校長は「1分54秒で避難を完了したが、おしゃべりがたくさん聞こえていたのは残念。でも児童自ら、『ここに並びよ』と声掛けができていたのはよかった。災害時は自分の身は自分で守る、自治・自立の考えが大切」と講評した。

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