55歳以上が対象の「55歳からの就職支援セミナー」がこのほど、兵庫県丹波市氷上町で開かれた。就職活動に臨む心構えなどについて講義を受けたあと、参加事業所5社の面接会があった。丹波市や兵庫労働局などの主催で、約30人が参加した。
セミナーでは、キャリアコンサルタントの山中紳さんが講師を務めた。60歳の人のうち2人に1人近くが90歳まで生きるというデータを示し、「90歳まで生きることを前提に人生を考えるべき。できるかぎり働いて稼ぎ、貯金を取り崩す期間を短くする自助努力が必要」とした。
採用側がシニアの求職者に求めるものは、▽健康▽実務能力▽人間力―と指摘。「採用側は、応募者の健康状況をしっかりと見ているので、面接時には注意すること。採用側は、どんな仕事ができるかという実務能力を求めており、部下を指導する管理能力は二の次。周囲の人間とうまくやっていけるかという協調性も、採用側は気にしている」などと話した。