2006年に草食恐竜化石が発見された兵庫県丹波市は、26―28日の3日間、市内の小学6年生8人を「こども恐竜大使」として、熊本県上益城郡御船町へ派遣する。出発を前にこのほど、児童らが谷口進一市長を表敬訪問するとともに、現地での交流学習「竜学」に向けた資料づくりなどを行った。
2市3町でつくる「にっぽん恐竜協議会」の加盟自治体に小学生を派遣しているもので、昨年の北海道むかわ町に続き2年目。
御船町では、化石発掘体験や、恐竜博物館での活動のほか、御船小6年生と交流し、お互いのまちや恐竜について紹介し合う。2016年の熊本地震で被災した熊本城と益城町も見学し、語り部らから話を聞く。
市長表敬訪問では、参加児童らが「丹波竜の魅力や丹波市のことを伝えてきたい」「震災のことを学んできたい」などと抱負を述べた。谷口市長は「恐竜化石は丹波市が全国に誇れる財産。恐竜を入り口に、自然科学に興味をもってほしい。ワクワクする体験だと思うので、きちんとメモを取りながら学んできて」とアドバイスした。