公益社団法人「日本ホッケー協会」はこのほど、U―15(15歳以下)の日本代表選手(男女各18人)を発表し、女子代表に兵庫県丹波篠山市立篠山中学校3年の中井帆乃香さん(15)が選出された。同市内からの代表選出は3年連続。今月28日から12月1日にオーストラリアで開かれる国際大会「FHEカップ」に出場し、世界を舞台にした戦いに挑む。中井さんは、「代表は一つの夢だったので、かなってうれしい。オーストラリアで得点を上げたい」と意気込んでいる。
FW(フォワード)の中井さんは、豊かな運動量と強烈なシュートが武器。「とにかく走る」(中井さん)ことが得意で、FWでありながら積極的に守備もこなす。
ホッケー部の主将を務め、今年8月には「全日本中学生ホッケー選手権」でベスト16入りを果たしている。
その後、京都府で開かれた代表選考会に参加し、シャトルランや50メートル走、試合形式などの審査に挑戦。結果、約70人の中から代表の座を射止めた。
兄の影響で小学3年生からホッケーを始めた中井さん。「チームプレーが醍醐味。みんなで盛り上げ、シュートが決まった時が楽しい」とほほ笑む。
代表入りは同じチームで切磋琢磨した2歳年上の先輩2人が達成していたことから自身の夢にもなった。
FHEカップでは全国の猛者とともに、強豪国オーストラリアや世界各地のチームと対峙する。中井さんは、「いっぱい走って相手にプレッシャーをかけ、得点を決めることでチームに貢献したい」と話す。
高校でもホッケーを続ける。「オーストラリアでの経験を、今後の自信につなげることができれば」と先を見据えている。