兵庫県丹波市山南町の老人保健施設「さんなん桜の里」で、桜の花が満開になっている。春に咲く桜の中に1本だけ植えられた秋咲きの品種で、通りがかった人たちも珍しそうに眺めている。世の中では「桜を見る会」が話題のようで―。
施設の職員によると、毎年寒くなり始めた10月に咲き始め、冬にかけて数カ月ほど咲く。園芸店で購入したが、品種は分からないというが、「花のない冬に利用者さんと散歩をする時、きれいな桜が咲いていると良い話題になります」と笑顔で話す。
桜と言えば春のイメージが強いが、ジュウガツザクラ(十月桜)、フユザクラ(冬桜)、カンザクラ(寒桜)など、秋から冬にかけて咲く桜も実はたくさんの種類がある。
また、本来は春に咲く品種の桜が、季節外れに秋に咲く現象は「狂い咲き」と呼ばれている。