公文書改ざんで市職員を停職6カ月 不祥事発覚相次ぎ 市長は減給3カ月「非常事態」

2019.12.29
ニュース丹波市事件地域

兵庫県丹波市はこのほど、公文書を改ざん、捏造した市水道部の主査(40)を、6カ月停職の懲戒処分としたことを発表した。また、この不祥事などの責任を取り、同市の谷口進一市長と鬼頭哲也副市長の1―3月の給料を、それぞれ10%減額する議案が本会議で可決された。

主査は、自身が担当した水道管設置工事など4件について、業者への請負代金の支払いや検査業務の遅れが発覚するのを免れようと、関係書類の日付などを改ざん。一部の事案では、担当課長名を模倣して記入したり、課長の印鑑を自分で購入して押印するなどし、偽の書類を作成していた。

また、別の案件では公文書を捏造。買収予定地の登記が完了していないにもかかわらず、登記が完了したように見せかけるために関係書類を自作するなど不正を働いた。

本会議で谷口市長は「市議会や市民に陳謝する」と謝罪。「市行政の責任者として、非常事態であると危機感を持って改善に取り組んでいかなければならない」と話した。

また、市は主査による不祥事を受け、同部長を戒告の懲戒処分とした。このほか、市の不適正事務などの事案で、担当した部の部長や課長ら計11人の職員を処分した。

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