「勝ち切れるピッチングを」 明石商業のエース中森君、4度目甲子園へ フォーム改善、成果徐々に

2020.01.24
ニュース丹波篠山市地域地域

センバツ出場を喜ぶ明石商業の選手と中森君(前列左から3人目)=2020年1月24日午後3時53分、兵庫県明石市で

甲子園球場で3月19日に開幕する「第92回選抜高校野球大会」の出場校が24日決まり、兵庫県明石市の明石商業が2年連続3回目となるセンバツへの切符を手にした。同校の甲子園出場は一昨年の夏から4季連続。最速151キロを誇るエースで、同県丹波篠山市立篠山東中学校出身の中森俊介君(2年)も、自身4度目となる甲子園に臨む。吉報を受け、「素直にうれしい」と喜び、来る大舞台に向け「目標は日本一。大事な試合で勝ち切れるようなピッチングをしたい」と意気込んでいる。

選抜大会には近畿地区から6校が選出。昨年10―11月に行われた秋季近畿地区大会の実績などをもとに選ばれた。明石商業は同大会でベスト8まで勝ち進み、準々決勝で昨夏の甲子園優勝を果たし、近畿大会では準優勝に輝いた大阪桐蔭に3―4で惜敗したものの、好ゲームを繰り広げた。

中森君はフォームを崩し、苦しんだ近畿大会以降、フォーム固めの土台となる基礎体力作りと、ストレートの回転数を上げるための握力強化に取り組んできた。その成果は徐々に現れ、「自分のイメージ通りに力みなく投げられるようになってきた 」と手応えを感じている。

正月には実家に帰省し、「初詣マラソン大会」に参加。参加者50人中、見事1位に輝いた。地元の友人と遊んだりもしたが、「基本は家から出ずにゴロゴロしていました」と、つかの間の「寝正月」を満喫し、英気を養った。

狭間善徳監督は「甲子園に3回出ている経験を活かし、低めに集めるピッチングを」と期待。中森君は「センバツに向けて意識を高く持ち、だからといって気負わず、焦らず練習に取り組んでいきたい」と気合を入れている。

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