兵庫県丹波市市島町に工場があり、健康美容雑貨などを製造販売する会社「サンパック」(本社・大阪府吹田市)が、足の「浮き指」を改善して姿勢を整えるサポートツール「Hanao Walking Former(ハナオ ウォーキング フォーマー)」を開発し、販売を始めた。足の親指と人差し指の間に医療用シリコンで作った同商品を装着し、足指の接地を促して体の重心を整え、姿勢を改善。体のゆがみによる肩こりや腰痛などの緩和につながる効果があるという。同社は「装着しても違和感がないよう工夫した。ウオーキング時にも付けてもらい、足指を使って歩く感覚を身につけてもらえれば」と話している。
同社の調査によると、男性の6割、女性の8割が、立っているときに足指が接地していない「浮き指」の状態で、体の重心が後ろにかかっている。その結果、バランスを取ろうと頭が前に出て猫背になり、姿勢の悪さから主に腰や膝などの筋肉に負担がかかっている状態という。
同商品は、「足の第一人者」として有名な桜美林大学特任教授の阿久根英昭さんとタッグを組み、3年ほどかけて開発。足指が接地しやすくなる商品の形状をめざし、50人以上からデータを取って試作を繰り返した。
装着して姿勢が良くなることで歩幅が伸び、運動効率の向上にもつながるという。
M(22~24・5センチ)、L(25~28センチ)サイズを展開。より小さいサイズの開発も検討している。3600円(税別)。同社ホームページなどで購入できる。