業者に入札情報を漏らしたとして、官製談合防止法違反などで兵庫県丹波市水道部工務課の男性主査(40)が逮捕されたことを受け、県警捜査二課が29日、主査が勤務していた市水道部庁舎と市役所本庁舎を家宅捜索し、関係書類を押収した。
本庁舎では午前11時25分、捜査員10人が段ボール箱を手に捜査に着手。2階の職員課と入札検査室などで書類を押収した。担当課の職員たちは、捜査のようすを不安げに見守っていた。
主査は28日、昨年9月17日に執行された同市青垣町佐治地内などの老朽化した水道管の更新工事の入札で、事前に丹波市内の工事業者に価格などを漏らし、同社に落札させた疑いで逮捕された。