「中学校でもがんばってね」 5年生のくす玉に送られ巣立ち 小学校で卒業式 コロナ休校で下級生出られず

2020.03.23
ニュース

「中学校でもがんばってね!」のメッセージに送られて巣立つ6年生40人=2020年3月23日午前11時56分、兵庫県丹波市氷上町絹山で

新型コロナウイルスの感染拡大防止対策のため、出席者の限定や時間短縮など例年とは違ったさみしい卒業式が各地で開かれている。兵庫県丹波市立北小学校では、休校のため、式典に出られなかった5年生が作ったくす玉を6年生が割るセレモニーがあった。くす玉の中から現れた「中学校でもがんばってね!」のメッセージに送られ、40人が学び舎を後にした。

 卒業生と保護者、教師で約30分の式を終え、母校を後にする卒業生に、校内放送で事前に録音しておいた下級生からの「ありがとう」のメッセージを放送。突如休校になったため、3月5日に予定されていた「6年生を送る会」のためにと、5年生が準備し、割られずに残っていたくす玉を教師が、生徒が退場する花道に設置。40人で4本の糸を引いて、くす玉を割った。
 男子卒業生は「全校生で遊ぶ行事が好きだったので、式に下級生がいなくて寂しかった。中学校では友達をたくさん作ったり、いろんなところに出かけたりしたい」と話していた。

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