新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、学校現場が休校になってから1カ月以上が過ぎた。突然、日常を奪われた子どもたちは何を思うのか。兵庫県丹波篠山市、丹波市を発行エリアにする丹波新聞社では、休校中の小学生に思いを表現してもらおうと、「休校」をテーマにした川柳を募集したところ、数多くの作品が寄せられた。子どものたちの生の声、一部をお聞きください。
◆なぜなんだ 晴れているのに 外いけない(小4)
子どもの率直な思いを表現した秀作。大人でも、感染予防が目的とはわかっていても、晴れた空を見上げるたびに、「なぜ」と問いかけてしまう。
◆はるやすみ たのしくない さいあくだ(小2)
◆たいくつだ コロナウイルス いやだな(小1)
◆かなしいよ はやく行きたい がっこうへ(小3)
◆さいあくだ がっこういけない さみしいな(小2)
◆たいくつだ コロナウイルス いやだな(小1)
◆かなしいよ はやく行きたい がっこうへ(小3)
◆さいあくだ がっこういけない さみしいな(小2)
長い休みを喜んだ作品は一つとしてなく、歓迎していない様子が浮かび上がる。
◆友達に 早くあいたい さみしいな(小4)
◆おいコロナ ともだちあえず かなしいぞ(小1)
◆友達に 早く会いたい あそびたい!(小4)
◆おともだち なにしているの あそびたい(小1)
◆友だちと 早くあいたい かなしいな(小2)
◆おにごっこ みんなでいっしょに はよしたい(小1)
◆おいコロナ ともだちあえず かなしいぞ(小1)
◆友達に 早く会いたい あそびたい!(小4)
◆おともだち なにしているの あそびたい(小1)
◆友だちと 早くあいたい かなしいな(小2)
◆おにごっこ みんなでいっしょに はよしたい(小1)
休校を悲しむ理由で最も多かったのは、友達に会えないこと。子どもたちも突然の環境の変化に戸惑っている。
◆卒業式 れんしゅうしないで 本番だ(小6)
◆卒業式 でたかったな また会えたらな(小5)
◆卒業式 でたかったな また会えたらな(小5)
感染防止を理由に規模が縮小された卒業式。卒業生は練習なしの本番を嘆き、出席できなかった在校生は、仲が良かったお兄ちゃん、お姉ちゃんへの思いをつづる。
◆かんせんしゃ どんどんふえる こわすぎる(小2)
◆これいじょう ししゃをふやすな 絶対だ(小6)
◆やすみいや コロナウイルス しにやがれ(小2)
◆はるが来る いつはじまるの がっこうは(小3)
◆しんどそう コロナウイルス なった人(小2)
◆スーパーマン コロナウイルス たいじして(小3)
◆マスクして はなしするのが くるしいな(小1)
休校を悲しむ句に次いで多かったのは、感染拡大が止まらない状況に、子どもたちもおびえている様子がわかる作品。やり場のない怒りをきつい言葉で表現した作品もある。
◆コロナはね 対策できるよ てあらいだ(小6)
◆ころなでね そとにいけない いまだけだ(小1)
◆ころなでね そとにいけない いまだけだ(小1)
一方、子どもたちも感染予防に取り組んでいることや、きっとやってくる日常に期待を寄せる句もあった。
◆婆ちゃんの 手作りマスク 大好評(大人)
◆感染に じじばば出番 休校日(大人)
◆マスクなし ドラッグストア 増す苦あり(大人)
◆手洗いの 作法教える 4歳児(大人)
◆ウイルスに 知と品性を 試される(大人)
◆感染に じじばば出番 休校日(大人)
◆マスクなし ドラッグストア 増す苦あり(大人)
◆手洗いの 作法教える 4歳児(大人)
◆ウイルスに 知と品性を 試される(大人)
大人からも数多くの作品が寄せられた。巧みな言葉遣いで、新型コロナウイルスに疲弊する世相を切り取っている。
緊急事態宣言が迫っている。新型コロナウイルスの終息と、子どもたちの平穏な日常が一日でも早く訪れることを願うばかり。