兵庫県丹波市の南小学校はこのほど、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため入学式に出席できない在校生に、インターネットの会議ソフトを使って、体育館の式の様子を各学年の教室に生配信、在校生たちは電子黒板の画面を興味深そうに見入っていた。
進級したことと、仲間が増えたことを在校生が自覚する場でもある式に出席させられないことから、「Zoom」ソフトを使った配信を企画した。
体育館に置いたタブレットで撮影し、各教室に生中継した。30分ほどの式のうち、一部映像が乱れた以外はスムーズで、画面を通して、「入学おめでとう」と語り掛ける校長に「ありがとう」と新入生が答える場面や、名前の読み上げに元気良く返事する新入生の姿を見た。退場時は教室から拍手を送った。
弟が入学した3年生の男子児童は、「ちょけんとがんばっていた」と話していた。
同校は、遠隔の情報共有に同ソフトが「使える」と手応えを感じていた。同様の試みが、市内の別の小学校の入学式でも行われた。