新型コロナウイルスの感染拡大と緊急事態宣言を受けて、兵庫県丹波篠山市内の県立公園施設でも屋内施設利用が制限された。ただ、屋外での運動や散歩は自粛対象とならず、東京ドーム15個分の広さ70・9ヘクタールの丹波並木道中央公園では、例年よりも多くの来場客が訪れ、「密集」「密接」に気を付けながら屋外で過ごしている。
同公園では5月6日まで公園管理棟、茅葺民家、森林活動センターなどの屋内施設を臨時休館にする。マルシェやウォーキングなどのイベントは軒並み中止にした。
ただ、3月のイベントが中止になったにもかかわらず、月別過去最多、前年度比30%増の約2万人が来園。昨年度の月別でも最多で、10月より約600人多かった。同公園によると、4月も例年より多く推移しており、緊急事態宣言後の9日昼前後は駐車場が満車近くまでになった。
同公園は、「3密」防止や手洗い、手指消毒など感染予防法を掲示すると共に園内放送でも注意を呼び掛けている。
3歳と1歳の息子を連れて遊びに来た市内の母親(43)は、「子どもは家から出たがっていて、ここは広いからゆったりと体を動かすことができる」と話していた。