出火の48%は「たき火」 田んぼの野焼き注意を  昨年の消防概況まとめ

2020.04.14
ニュース丹波篠山市地域

昨年の消防概況まとめ

兵庫県丹波篠山市消防本部は、昨年1年間の消防概況をまとめた。出火件数は27件(前年比3件減)で、このうち、「たき火」が13件(48・1%)を占めた。同本部は「田んぼの野焼きや焼却火の不始末が原因ではないか」とみている。また、昨年はなかった死者は2人で、負傷者は5人(前年比2人増)だった。

出火件数のうち24件(88・9%)は午前11時―午後5時の「昼間」に発生しており、たき火のほか、建物火災8件、車両火災2件など。たき火について同本部は、「野焼きは原則、法律で禁止されている。もし、火を使う場合は風の強い日を避け、すぐに消火できるよう水バケツの用意を」と呼びかけている。

火災の出動人員は、同本部が196人、車両63台、消防団が1210人、車両188台。火災1件あたりの平均で、52人9台が出動した。

救急出動件数は2194件(同12件減)で、1日あたりの平均出動件数は6件。搬送人員は2075人(同62人減)で、年間を通し、市民の20人に1人が搬送されたことになる。搬送先は、市内医療機関が1297人で62・5%、市外が778人で37・5%。

救急の内訳は、急病が最も多く1320件(同22件減)で、全体の60・2%を占めた。一般負傷は358件(同1件減)、交通事故は148件(同24件減)といずれも減少したが、転院搬送は288件で前年より23件増加した。

搬送人員は、年齢別では65歳以上の高齢者が1357人で全体の65・4%を占める。急病、一般負傷、転院搬送のいずれも高齢者が最も多く、交通事故については成人(18―64歳)の86人(58・5%)が最も多かった。傷病程度では、軽症が892人(43・0%)で最多。重症は268人(12・9%)、死亡は45人(2・2%)だった。

ドクターヘリによる搬送は52件で、昨年より13件増加。うち急病20件、交通事故12件など。

救急事案の入電から現場到着までの時間は、5―10分未満が1022件と最も多く、10―20分未満が939件。5分未満も48件あった。

119番通報の受信件数は、3020件(前年比3件増)。まちがいやいたずらなどが209件(同41件減)あった。

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