紙パック用乳首を寄贈 液体ミルクそのまま飲める 製造メーカーが市に

2020.04.21
ニュース丹波篠山市地域

紙パック用乳首と洗口液を寄付した梶川社長と受け取る酒井市長=兵庫県丹波篠山市北新町で

兵庫県丹波篠山市内に工場を置く医療機器・育児用品・化粧品製造販売メーカー「ジェクス株式会社」(本社・大阪市)がこのほど、市に紙パック用乳首200個と洗口液504本を寄贈した。

紙パック用乳首(商品名・チュチュ紙パック用乳首)は、紙パックに入った液体ミルクに取り付けることで、哺乳瓶などに移し替えずに直接飲むことができるもの。哺乳瓶の消毒が難しい災害時やお出かけ中の授乳などに対応するため、同社が液体ミルクを製造しているメーカーとタイアップして開発した。

洗口液(商品名・ラクレッシュ)は、口内を浄化し、虫歯や歯周病予防に役立つ。

紙パック用乳首は、新年度、防災備蓄品として紙パック入りの液体ミルクの備蓄をした市が、同社が災害時に使いやすい商品を開発していることを知り、購入を打診したところ、同社の厚意で寄付を受けることになった。

洗口液は、市介護事業者協議会を通じて、市内の介護福祉施設などの利用者に使ってもらう。

同社の梶川裕次郎社長は、「丹波篠山は私たちにとって、とても大切な場所。少しでも市民のみなさんのお役に立てられれば」と話していた。

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