兵庫県丹波篠山市にあり、例年ゴールデンウィーク中は1日約800人が来場するものの、今年は新型コロナウイルスの影響で休館中の子ども博物館「篠山チルドレンズミュージアム」が、外出自粛中の子どもたちに自宅で体験を楽しんでもらおうと、化石発掘などの体験キット3種類を製作。きょう5日からネットでの販売を開始する。
同館は学校統合で廃校となった旧多紀中学校舎を改装、2001年夏にオープンした。木造建物の中でおもちゃや絵本、木の遊具に触れたり、子どもサイズの世界の民族衣装を着用したりできるほか、自然や食育、アートなどをテーマにしたワークショップが開かれている。
例年、ゴールデンウィーク中はたくさんの親子がワークショップに参加したり、約2500平方メートルの芝生広場で弁当を広げる姿が見られるが、今年は子どもたちの元気な声が聞こえない日々が続いている。
垣内敬造館長(58)が「ワークショップを家で楽しんでもらおう」と、オリジナルの工作キットを企画。人と自然の博物館(三田市)の化石専門指導員でもある垣内館長は「化石発掘の基本は石と化石を見分ける方法」と言い、本物のサメの歯の化石2個と、石10個前後を一緒にして石膏で固め、直径約10センチの“岩石”を作製。岩石を砕くドライバー、ピック、はけ、砕き方の説明書をセットにして「化石発掘体験キット」として販売する。
このほか、フェルト生地で作られた「スポンジケーキ」にイチゴやブルーベリーなどの形をしたフェルトを面ファスナーでくっつける「ケーキやさん」、ステンシルシート(型紙)や布切れなどが入った「トートバッグてづくりセット」などを販売する。いずれも600円(税込み、送料別)。
詳しくは同館ホームページ(https://www.chirumyu.jp/)。