「ヤーコン」知ってる? ピクルスにしてPR ナシのような甘みと食感

2020.05.17
地域

共同開発した「ふえのみちピクルス」を手にする横山さん(左)と長井さん=2020年5月8日午前8時18分、兵庫県丹波篠山市福住で

兵庫県丹波篠山市福住の旧福住小学校を活用した施設「SHUKUBA」を運営するNPO法人と、約100種類の有機野菜を栽培する「ふえのみち農園」(同県丹波市)が、南米アンデス原産のキク科の根菜「ヤーコン」をピクルス(酢漬け)にした新商品「ふえのみちピクルス」(税込み800円、220グラム)を発売した。同農園を営む横山湧亮さん(29)が、ヤーコンのおいしさを多くの人に伝えられる商品を作りたいと同法人へ依頼し、商品化が実現した。

 ヤーコンは、サツマイモのような見た目で、ナシのような食感と甘みが特徴。栄養価が高く、健康食としても知られている。
 商品化したのは2種類。すっきりとした甘みが特長の「プレーン」と、黒こしょうが効いた、おつまみやおかずにもお勧めという「スパイシー」。
 越冬し、一番甘みが強くなる時期の2―3月にかけて収穫したヤーコンを使用。スティック状にカットし、ピクルスにすることで甘みが引き立ち、シャキッとした食感が楽しめる。土っぽい匂いを消すため、香り付けにローリエを入れている。
 同施設内にある食品加工所「daidocolab」のスタッフが製造・加工を担当。瓶のパッケージは、同施設の運営に関わり、デザイナーでもある長井薫さん(27)が手掛け、農園周辺の、のどかな田園風景をイメージしたイラストが描かれている。
 同農園のある笛路村ではヤーコンの栽培が盛んで、特産物にしようとする動きが高まっている。PRの方法を模索していた横山さんが、数年来の知人の長井さんに、商品化の相談をもちかけ、今年3月からメニューの開発を始めた。
 横山さんは「ヤーコンのもつ『本当のおいしさ』を知ってもらえれば」と話している。

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