兵庫県丹波篠山市古市の宗玄寺住職、酒井勝彦さん(76)が、丹波篠山市内の風景をドローンなどで撮影し、動画共有サービス「ユーチューブ」で配信している。4年前から「丹波篠山の懐かしい風景を、記録として後世に残したい」と撮り始め、撮影から編集までを全て1人でこなしている。
動画は1本3―5分程度。地元の古市地区の田園風景や、西紀北地区で揚げられている約150匹のこいのぼり、大山地区で咲き誇るオカメザクラ、市野々集落のかかしなど、「被写体」はさまざま。最高高度の約150メートル上空から撮影することもあるといい、まるで空から景色を眺めているような感覚を楽しめる。
「上空」という、日常の目線とは違う角度から地域の記録を残したいと思い立ち、2016年にドローンを購入、動画の投稿も始めた。30年ほど前に趣味でラジコンヘリを扱っていた経験から、操作には困らなかったという。
動画編集は専用の編集ソフトを使用。同市立中央図書館の視聴覚ライブラリーで勤務し、動画編集をしていたころの経験を生かし、構成や字幕入れ、音楽選びなどにこだわる。
酒井さんは「自分がきれいだと感じた風景を、みなさんにおすそわけしたいという思い」と話す。新型コロナウイルス感染拡大の影響で外出自粛が叫ばれる中だが、「動画を通じて、『こんなに面白いものが丹波篠山にもあるんや』と感じてもらえれば」と笑顔で話している。
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