引き続き感染予防を―。徳川三代将軍家光の乳母・春日局の出身地、兵庫県丹波市春日町のJR黒井駅前に設置されている、春日局の幼少期を表現した像に、誰かがマスクをかけ、地域で話題になっている。きょう21日、同県も対象となっている新型コロナウイルスに伴う緊急事態宣言の解除が決定する見込みだが、地域住民は「今後も引き続き予防をしっかりしましょうと呼び掛けているようですね」と話している。
春日局の幼名は「お福」で、同駅前の像はお福を表現したもの。戦国時代、明智光秀が丹波国を攻めた際、攻略した氷上郡(現・丹波市)の戦後処理に当たらせるべく、自身の重臣・斎藤利三を黒井城(同市)の下館に配した。そこで生まれた利三の子がお福で、のちに家光の乳母となり、大奥でも権勢をふるった。
像は1995年に春日町観光協会が設置したもので、かわいらしいお福の姿を表現している。マスクをかけた人は不明だが、21日午前に同駅前で奉仕作業をした地域グループのメンバーは「かわいらしい」などと言い、目を細めていた。