「まるで南極やで。ええから、行ってみ」―。大きな笑い声とともにそんな謎の情報が寄せられた。意味もわからず、指定された現場に向かい、独り、立ち尽くしていると、道路わきにある温度表示計の表示に目を疑った。電光掲示には、「-48℃」の数値とともに、「凍結注意」の文字が―。
現場は兵庫県丹波篠山市内の県道。表示計の先には峠があり、冬季以外は、「カーブ注意」や「落石注意」の文字が点滅している。市内でも雪が多い場所として知られているが、今は初夏。山は新緑が目にまぶしい。
当然故障で、道路を管理する県は、「温度を感知するセンサーか何かに不具合が起きているとみられます。表示は温度などによって変わるようになっているので、『凍結注意』に…」と言い、「早急に修理します」と話していた。