健康寿命を延ばしたい
丹波篠山市が実施している介護予防の体操「いきいきデカボー体操」の体験事業に毎年、ボランティアとして参加していることが縁となり、新型コロナウイルスの影響で集まって体操できない人たちのためにと市が作成した動画撮影に協力。体操の実演を務めた。
祖父母とも生活する三世代家庭で育ったことから、「高齢者に関わる仕事がしたい」と考え、篠山鳳鳴高校を卒業後、作業療法士になることを決意。兵庫医療大学リハビリテーション学部に進学した。
同大学を選択したのは、同市と連携していることに加え、「地元が大好きだから県内にいたかった」とにっこり。「自然が豊かなのはもちろん、地元の飲食店などでアルバイトをしていて、観光客の方から、『良いところだね』と言ってもらうことが多く、他にはない魅力があると感じています」
大学では時折、丹波篠山の特産品が販売されていることもあり、「これ、うちの地元」と誇りを感じることも多いという。
都市部より地方に魅力を感じる一方、授業の一環で地元の高齢化率を調べ、30%を超える高さに驚いた。
「だからこそ、元気なお年寄りでいていただくためにも、介護予防の体操をもっともっと広めないといけないと思った。作業療法士になって地元で就職し、訪問リハビリなどを通して、集まりに来ていない人にも元気でいてほしい。健康寿命を延ばすことで、医療費の抑制にもつながり、地元のためになる」
新型コロナの影響で、大学は自宅でのリモート授業。「レベルアップするためにも早くコロナが収束し、現場に出向きたい」と意気込む。20歳。