兵庫県丹波市柏原町の女性3人が、新聞紙とセメントを使った植木鉢づくりを楽しんでいる。いずれも60歳代の竹内悦子さん、上田和子さん、谷垣良子さん。新型コロナウイルスに伴う外出自粛が求められる中、家でコツコツと植木鉢を製作。「何を植えてもいい雰囲気になるし、作るのも楽しい。ゆくゆくは自然に返るところも気に入っています」と話している。
作っているのは、大野月子さんが発案した「魔法の鉢」。通気性などに優れており、山野草が良く育つため、この名前で呼ばれているという。細かくした新聞紙とセメントを水で練り、好きな型枠に入れて乾かして完成となる。
3月初めに、隣接する丹波篠山市で行われた「ささやま山草会」の講習会に参加し、「魔法の鉢」の作り方を教わった。
最も力を入れている竹内さんは、仕事が休みの週末に、毎週1つずつ増やしてきた。墨汁で色の濃淡をつけたり、お菓子のプラスチック容器やカップを型枠にしたり、シダや葉っぱを模様につけたり、いろいろと工夫を凝らしている。
3人は「作るのにほとんどお金がかからないし、たまっている新聞紙が片付くところもいい」と笑顔。竹内さんは「次は、岩石のようなオブジェを作ってみたい」と話している。