なぜこんなところにソフトボールが―? 兵庫県丹波篠山市北沢田の道端に、ボール状の白いキノコが出現し、住民たちの間でひそかな話題になっている。
ホコリタケ科のキノコとみられ、夏から秋にかけて発生し、毒はない。同地区の道端には現在、大小3個ほど生えており、大きいもので直径約18センチに成長している。
近くの男性(70)によると、数年前から毎年、草刈り後に突如として姿を現すようになったそう。初めて見た時は「なんじゃこりゃ? ソフトボールか?」と思ったという。
よく見るとキノコで、「なんか気持ち悪いし、毒があったら、子どもが触っては大変」と、毎年、蹴って取り除いていた。
近隣住民らも「見たことがない」と言い、長らく正体不明だったが、ホコリタケ科のキノコらしいと判明。調べてみると毒はなく、育ち始めの「幼菌」は「はんぺん」のような食感で食べられることもわかったものの、男性は、「いやぁ…」と苦笑いを浮かべる。
現在はソフトボールほどのサイズだが、今年はどこまで成長するか見守ってみるそう。