避難で大切な「おはしも」 火災訓練で児童ら実施 「押さない」「走らない」など

2020.07.06
地域

グラウンドへ避難する児童たち=2020年7月1日、兵庫県丹波篠山市小枕で

兵庫県丹波篠山市にある城南小学校がこのほど、同校で火災訓練を行った。児童たちは、火事や災害時などに避難する際に大切になる行動「おはしも」を守り、すみやかな行動を心掛けていた。

 当初、4月に保護者への引き渡し訓練を兼ねて計画していたが、新型コロナウイルスの影響で「密」な状況をつくる恐れから、火災訓練のみとした。
 訓練は家庭科室を火元と想定。火災報知器のベルが鳴り、避難指示の放送を受けて、全児童(169人)と城南幼稚園児(45人)がグラウンドに避難した。
 ベルが鳴ってから避難完了まで4分55秒。中野龍文校長は「話し声もなく上手に避難できた。火災で亡くなる人のほとんどは煙を吸った人。マスクはハンカチの代わりになる」と、児童、園児に口鼻を覆って避難する重要性を伝えた。
 また石田靖教諭が、避難する際に気を付けるポイントとして「押さない」「走らない」「しゃべらない」「戻らない」の頭文字をとった「おはしも」を紹介した。
 1年生は小学校で初めて避難経路を確認。男児は「マスクをしていないときはハンカチを使いたい」と話していた。
 「おはしも」は、阪神淡路大震災後に作られた標語で、全国の小学校で使用されている。

関連記事