兵庫県丹波篠山市下板井の道路脇で「ヒガンバナ」が開花し、地域住民の間で話題になっている。暦の上では「立秋」(8月7日)を過ぎたとはいえ、列島は連日猛暑日となっており、これからが事実上の”夏の盛り”。住民らは、「こんなに早く出てきて暑くないんやろか」と首をかしげている。
名の通り、秋の彼岸(9月中下旬)ごろに咲くことから、秋の季語でもあるヒガンバナ。有毒植物で、田園が広がる同市ではモグラ除けとして田のあぜに植えられていることが多く、稲刈り時期になると燃えるような群落を見ることができる。
11日時点で2株の開花が確認できる現場は、地域住民が景観植物としてヒガンバナを植えている場所。住民によると、7日の朝には咲いていたと言い、”律儀”に立秋を守ったよう。「毎年、8月下旬ごろになると数株が早く咲く」と言い、「それにしても今年は早すぎる」と不思議がっている。
親子で花を見に来た男の子(4)は、「先っちょがフワフワして、トゲんとなってた」と笑顔で話していた。