日本画を西陣織で表現 平山郁夫氏の作品を超細密に 「職人の技術感じて」

2020.08.12
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展示作品の一つ「パルミラ遺跡を行く 朝」

国内外で活躍した日本画家、平山郁夫氏の「シルクロード」シリーズ作品などを、西陣織の技法で表現した作品の展示会が12―15日、兵庫県丹波市の「丹波の森公苑」で開かれる。西陣織のメーカー、西陣織を広める活動をしている人たちなどでつくる実行委員会の主催。入場無料。

平山氏の作品を、縦糸約5000本、横糸約4万本を組み合わせることで細部まで再現した超細密工芸織物。平山氏の集大成とも言える「シルクロード」シリーズから「パルミラ遺跡を行く 朝」「ブルーモスク イスタンブール」のほか、「小泉富士」「浄土幻想 宇治平等院」など15点を展示する予定。細密な職人技を見てもらおうと、会場にはルーペを置く。

平山氏は、仏教伝来の源流を訪ねて何度もシルクロードへ行き、多くの作品を生み出した。今回の展示会は、京都伝統工芸の技術継承、発展を目的に原画の使用許可を得て、帯職人が「紹巴綴織」という技法を用いて再現した。

同実行委は、「職人の技術を肌で、目で感じてもらえれば」と来場を呼び掛けている。

午前10時―午後5時(12日は正午から、15日は午後4時まで)。

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