外出たら「クマおった」 県道歩いてやって来た? 集落に迷い込んだか

2020.08.13
ニュース丹波市地域地域

民家の庭先に現れたツキノワグマ=2020年8月10日、兵庫県丹波市山南町山本で(男性提供)

8月10日午前5時ごろ、兵庫県丹波市山南町の民家の庭先にツキノワグマが現れ、この家に住む男性(30)がスマートフォンで写真に収めた。体長60センチから1メートルぐらいだったとみられる。ウッドデッキに出たところ、「ガサガサ」と音がし、近くの県道の方からクマが歩いてきたという。クマは、シャッター音に驚いて、来た方に逃げていった。

県森林動物研究センターの横山真弓研究部長は、「この大きさであれば、昨年生まれた1歳の若いクマでは。独り立ちして間もないクマが、集落環境に迷い込んでいる可能性が高いが、近くで育っていると思われ、親熊がいる可能性もある」とみる。

ツキノワグマは、日の出と日の入りの時間帯に活動のピークを迎えるといわれるが、昼間も夜間も行動するという。横山研究部長は「数日は近くをうろつくかもしれないので、畑のスイカなど、エサになるようなものがないか点検を」と注意を呼びかけている。

同一個体かは不明だが、翌11日の午前11時ごろにも、近くの山すそでクマの目撃情報があった。地元の自治振興会は、夏休み中の子どもたちも気を付けてほしいと防災行政無線で放送した。

関連記事