兵庫県丹波市の民家の庭先に生えた台湾原産の「タカサゴユリ」が、一つの茎から50輪近くの花やつぼみを付け、住民らを驚かせている。
以前からこの時期になると、この周囲では数多くのタカサゴユリが姿を現すという。この家の女性は「毎年見ているが、花の数は3―7輪程度。こんなにもたくさんの花やつぼみを付けたのを見たのは初めて。ユリのお化けね」と目を丸くしている。茎が幅広く帯状に変異する奇形現象の一つ「帯化(石化)」とみられる。
草丈は約1・6メートル。その頂に47輪の花やつぼみがひしめき合うように付いており、風が吹くたび、重そうに揺れている。
地面から80センチ辺りまでは茎の形状は円柱形だが、茎頂に向かうにつれ扁平し、花の付け根付近は幅約5センチ、厚さ約5ミリの板状になっている。