兵庫県丹波市山南町の西垣久男さん(83)宅で、長さが1メートル42センチもあるヘビの抜け殻が見つかった。「大きいヘビは気持ち悪いけれど、昔から家の守り神と思って大事にしている」と話し、「抜け殻は金運アップの縁起物。でも大き過ぎて財布に入りきらんな」と笑っていた。
アオダイショウの抜け殻とみられる。自宅の一角でまつっている“地神さん”のほこらのそばで、口元からしっぽの先まで、きれいに残った状態で見つかった。
西垣さん宅には、昔から大きなアオダイショウがすみ着いているようで、この夏だけでも4―5回、姿を見かけたという。10年ほど前には、家の中にアオダイショウがはっていたことも。「玄関から外へと追いやりましたが、慌てることなく、悠然とした態度で出ていきました。ヘビのおかげか、以前はあれだけ天井裏を走り回っていたネズミやイタチの足音が今は全くしません」
2016年にも自宅の庭先で1メートル45センチもあるヘビの抜け殻を見つけた。さらには13年前に99歳で他界した父・徳次さんも生前、日課だった寺参りの際に1メートル55センチの抜け殻を見つけ、大事に持ち帰って瓶の中で保管していた。
額作りが趣味という西垣さんは、これら2本の抜け殻を飾っておこうと、長細い額をこしらえ額装している。「今回のはこれらと比べるとちょっと小ぶり。額装は見送ろう」と言い、「ヘビも自然界の大切な一員。この先もずっとわが家にすんでもらって、将来もっと大きな抜け殻を残してくれたら」とほほ笑んでいた。