日本高校野球連盟は10日、2020年度プロ志望届の提出者一覧を更新。明石商業の中森俊介君(3年・兵庫県丹波篠山市立篠山東中出身)が、同連盟のホームページに掲載された。最速151キロの右腕には、今夏の県大会などで複数球団のスカウトが視察に訪れており、来月26日に開かれるドラフト会議で上位指名が期待される。
中森君は右投げ、左打ちの投手。182センチ、88キロ。福住小時代に地元の「多紀野球少年団」に入団。その後、篠山東中では軟式野球部に所属し、3年夏からは硬式野球チーム「三田ボーイズ」でもプレー。明石商業では、1年夏からベンチ入りを果たし、2年時は春夏共にエースとしてチームを4強に導いた。
今年7―8月に行われた夏季県代替大会では、5回戦で神戸第一に敗れたものの、計15回3分の1を投げて2失点と安定した投球を見せた。8月の甲子園交流試合では群馬の強豪・桐生第一を2失点に抑え、完投勝利を収めた。
中森君は、進路について「監督に助言をもらったり、両親と話し合ったりして決めた」という。来月のドラフトに向け、「どの球団でもいい。まだまだプロで通用する力がないので、少しでも自分に自信が持てるように、もっと練習したい」と話していた。
中森君の父・博さん(41)は「最終的な決断は本人に任せていた。プッシュしてくれた大学もあったけれど、考えはプロ希望で固まっていたと思う」といい、「あとは応援するだけ」と話していた。