全国ブランドとして名高い兵庫県丹波篠山市特産の「丹波篠山黒枝豆」の販売が5日、解禁された。
通常の枝豆と違い、おせち料理の定番として使われる黒大豆が完熟する前の状態で味わう逸品。同市は旬の到来を告げることや、生産者、販売者により良い品質で販売してもらうことを狙って、2006年から毎年解禁日を設定している。
今年は7月の長雨や8月の猛暑と厳しい環境だったが、農家の工夫と苦労で平年並みの出来になっているという。
明智光秀が攻め落とした八上城跡が残る高城山のふもとのほ場で販売解禁セレモニーが開かれ、関係者らが枝豆の詰まった「たる開き」をして解禁を宣言。市内の店舗や黒豆畑ではさっそく販売が始まっている。
市によると、市内では枝付きで1キロ1000円から1500円程度。毎年、販売が解禁されると、近畿を中心に遠方から多くの人が買い求めに訪れる。今年は新型コロナウイルスの影響で、同市の味覚の祭典「味まつり」は中止となっており、代替策として開設されたオンラインショップでも販売されている。