兵庫県丹波篠山市北新町の大手前南駐車場で、「第19回丹波篠山市菊花展」(市、市菊花同好会主催)が開かれている。同好会員らが丹精して育てた丹波篠山伝統の「お苗菊」をはじめ、大菊など343鉢が並ぶ。
”門外不出”とされるお苗菊は、旧篠山藩主の青山忠良が天保―弘化(1840年頃)に将軍から拝領し、家臣に栽培させたと伝わる純日本種の中菊。一度満開になった花が花弁の裏を見せて巻き上がるなどの特徴を持つ。
観光で同市を訪れた大阪市の女性(69)は、「見たこともない菊で、とても美しい」と笑顔で話していた。展示は15日まで。